Wednesday, 4 November 2015

歯周病の罹患率ならびに患者特性

過去に実施された諸家の検討から、口腔清掃の未実施により歯肉炎が惹起され、口腔衛生の再開にて歯肉炎の消失することが確認されている。こうした知見により、疾患の原因はプラーク中の細菌であり、歯肉の炎症は細菌感染による結果であることが判明した。プラークは1g中に1000億個、約300種類の細菌を含んでおり、その中の数菌種による混合感染で歯肉炎が発症する。
プラークを構成する細菌



歯肉縁より上部にあるプラークを“歯肉縁上プラーク”、歯肉縁より下部にあるプラークを“歯肉縁下プラーク”と呼ぶが、歯肉縁下プラークになるほど嫌気度が高くなり、高為害性の菌種が多くなる。感染様式として、最初に歯肉縁上プラークがつき、歯周ポケットが形成されてから歯肉縁下プラークへと増殖が進展する。(エアータービン)感染局所における炎症の免疫のプロセス

その後、細菌性の攻撃が歯肉に及ぶと、これを受ける宿主側では生体防御機構としての体液性、および細胞性の免疫応答が賦活化し、過剰反応となることで炎症が惹起される。この際に、病変局所で産生・動員されるサイトカイン、プロスタグランジンやキニン、補体活性化因子、メタプロテアーゼなどが炎症を悪化させるのみならず、結合組織や骨の破壊にもつながってしまう。(根管治療機器)